5/29/2026

『空回りする歯車と、風の鳴る家』

 


昨夜もまた、浅い眠りに弄ばれた夜だった。

時計の針が午前4時に届く前に目が覚めてしまい、暗い天井をぼんやりと見つめていた。

今日は歯医者の予約日だった。

電車で行こうかとも考えたが、時間がもったいないと思い愛車のハンドルを握った。

それが失敗の元だった。

ナビの冷たく無機質な案内に従うまま、無情にも大渋滞に巻き込まれてしまった。

ようやく二子玉川のライズに辿り着いたものの、誤って機械式駐車場に入ってしまった。

車の大きさに冷や汗をかいたが、

無事に駐車できた時には、時計はすでに10時半を指していた。

大井町線に揺られ、自由が丘方面の歯科医院へ向かった。

息を切らして予約時間に間に合わせたというのに、

待っていたのはいつもの先生ではなかった。

「痛むんです」と何度も訴えたにもかかわらず、

結局は「次回、いつもの先生の予約を取ってください」と言われて終わってしまった。


噛み合わない歯車のような徒労感を抱え、二子玉川駅へと戻った。

ホームに滑り込んでくる電車に向け、そっとカメラを向けた。

ファインダー越しに見る都会の風景は、どこか冷たく、せわしなく感じられた。

ライズの地下食品街を急いで抜け、婆さんに「帰る」

とだけ短いメッセージを送り、車を走らせた。

多摩川沿いから府中を通過する頃、外気温計はなんと34度を示していた。

首に巻いたタオルで汗を拭いながら、家で待つノエちゃんのことがふと頭をよぎった。

この暑さは、老犬の小さな体にはさぞ厳しいに違いない。

しかし、新青梅街道を抜けてようやく家に着くと、部屋は29度に快適に冷やされていた。

妻がちゃんとエアコンをつけて待っていてくれたのだ。

外では、初夏の強い風がピューピューと鳴っている。都会の喧騒と長旅の疲れが、

見慣れた居間の空気と妻の無言の気遣いの中へとゆっくり溶けていくのを感じた。

今日はもう、これでおしまいにしよう。


"Last night, once again, I was mocked by shallow sleep. Before the hands of the clock could even reach 4 AM, I awoke and found myself blankly staring at the dark ceiling.\n\nToday was my dental appointment. I considered taking the train, but thinking it would be a waste of time, I took the wheel of my beloved car—which turned out to be my downfall. Following the cold, mechanical guidance of the navigation system, I found myself mercilessly caught in a massive traffic jam. When I finally reached Rise in Futako-Tamagawa, I accidentally entered a mechanical parking lot. I broke into a cold sweat over the size of my car, but by the time it was safely parked, the clock was already pointing to 10:30.\n\nSwayed by the Oimachi Line, I headed toward the dental clinic in the direction of Jiyugaoka. Even though I arrived out of breath and just in time for my appointment, the dentist waiting for me was not my usual doctor. Despite my repeated pleas that \"it hurts,\" the session ended with a simple, \"Please make an appointment with your regular doctor for next time.\" Carrying a sense of futility, like gears that wouldn't mesh, I headed back to Futako-Tamagawa Station. I quietly aimed my camera at the train gliding into the platform. The city landscape seen through the viewfinder felt somewhat cold and restless.\n\nHurrying through the underground food hall at Rise, I sent a brief message to my old lady, just saying \"I'm coming home,\" and drove off. By the time I passed Fuchu along the Tama River, the outside temperature gauge was showing a staggering 34 degrees. Wiping the sweat away with the towel around my neck, the thought of Noe-chan waiting at home suddenly crossed my mind. Surely, this heat must be harsh on an old dog's small body.\n\nHowever, upon driving through the Shin-Ome Kaido and finally arriving home, I found the room comfortably cooled to 29 degrees. My wife had properly turned on the air conditioner and waited for me. Outside, the strong, early summer wind was howling. I felt the hustle and bustle of the city and the exhaustion of the long journey slowly melting into the familiar air of the living room and my wife's silent consideration. I'm calling it a day.",

5/28/2026

『五月の熱風と、小さな決断』

 暦の上ではまだ五月だというのに、吹き抜ける風にはすでにまとわりつくような湿り気があり、肌をじっとりと撫でていく。庭に面した掃き出し窓を細く開けても、部屋に忍び込んでくるのは夏を急ぐような生温かい空気ばかりだ。

部屋の片隅では、相も変わらずのえちゃんが丸くなって眠っている。私たちでさえ堪えるこの暑さは、分厚い毛皮を纏った老犬にはさぞ身に堪えるだろう。静かに上下する小さな背中を見つめながら、私はふと、私たち家族が重ねてきた時間の重さを思った。

このところ、のえちゃんの食がめっきり細くなった。体重が落ちていくのを恐れ、婆さんは何とか食べさせようと躍起になっている。夕餉の折、様々なものを細かく刻み、混ぜ合わせては口元へ運ぶ。その手には、不器用だが切実な祈りのような愛情が握りしめられているのだ。のえちゃんもそれに応えようと懸命に呑み込むのだが、やはり老いた胃の腑が受け付けないのだろう。吐き気と闘うように苦しげな仕草を見せるのえちゃんを前に、私たちはついにひとつの決断をした。

無理強いはやめよう。食べたい時に、食べられる分だけを、何度かに分けて。それが、今のこの子にとって一番の「正解」なのだと。

明日は歯医者へ行く日だ。一時間に二本しかないバスの時刻表を老眼鏡越しになぞりながら、帰りの南武線で座れるだろうかと、ちっぽけな不安を抱える。不便なこの家を出て、早く終の棲家を見つけたいとこぼしながらも、地震ひとつ揺れないこの頑丈な古い家を手放すのはどこか惜しくもある。


老いゆく犬と、年老いた妻と私。不便さも、愛しさも、迷いもすべて丸ごと抱え込んで、私たちの静かな夏が始まろうとしている。

5/27/2026

物言えぬ老犬と、めまいのジーさん。今年の夏も一緒に乗り切るための決意

 照りつける日差しが日ごとに強さを増し、

気温も湿度も急上昇する季節となりました。

「昨年のような、これまでの日本とは思えない苛酷な夏がまたやって来るのだろうか」と、

ニュースを見ながらため息をつく今日この頃です。


我が家には、年老いた私と同じように、

すっかりお爺ちゃんになった16歳のレークランドテリアがいます。

私なら「暑い」「エアコンを入れてくれ」と口に出して婆さんに頼めますが、

愛犬は言葉を話せません。ハアハアと息をする小さな体を見ていると、

「なんとか今年も一緒に、この夏を乗り切りたい」と強く願うばかりです。


さて、今日は自動車運転免許の更新手続きのため、

バスを乗り継ぎ青梅警察署へ出向いてきました。

せっかくなので時代の波に乗ろうと「マイナンバーカードとの一体化」

を希望していたのですが、世の中そう甘くはありません。

窓口を見ると、大勢の申請者に対して担当者がたった一人で事前説明に追われています。

あの行列に並んだらどれだけ時間がかかるか……と早々に白旗を挙げ、

今回も今まで通りの免許証で更新することにしました。

おかげで予定よりうんと早く家に帰り着くこととなり、婆さんにも驚かれました。


気温の上昇に伴ってか、最近は血圧が下がってきており、

一瞬「お、体調が良くなったのかな」と勘違いしそうになります。

しかし現実はそう都合よくいきません。胆のうを摘出した影響なのか、

少し食べると腹腔鏡手術をした4か所の傷跡がプクッと膨れてお腹が痛むのです。

「いつものことだろう」と病院にも行かずに済ませていますが、

心の片隅では少しばかり心配もしています。

いや、それよりも怖いのは、毎日のウォーキング中の熱中症です。

時々めまいがして立ち止まることが多くなってきたので、無理は禁物ですね。


なんだかあちこち痛い、苦しいと暗い話ばかりになってしまいました。

しかし、当の本人である私は至って明るく、「なるようになるさ」の精神で生きています。

良くも悪くも、もはや全てにおいて自分の意思だけで決められる時期は過ぎました。

人生の終盤戦、抗えない老いも暑さも、丸ごと受け入れて楽しんでやろうと思っています。

5/26/2026

不安な時代の「朝活カメラマン」:電気点検と遅れたウォーキング

 朝から太陽は雲に隠れているのに、蒸し暑さが容赦なく続く一日でした。

昨日の血圧測定にビックリして今朝は恐る恐るの血圧測定

結果は125.80心拍76と上出来の結果で気分を良くして

きょうが始まりました。



月曜日だった妻(バーさん)の買い出しは、


私の病院健診のため一日遅れて今日に。


さらに今日は電気の点検予定日であり、家を空けることができません。


最近は強盗や特殊詐欺などの物騒な事件が多く、


うかつに他人を信用できなくなっています。


インターフォンのモニターで社員証を確認し、


窓のカーテンを全て閉めて対応しました。


こんな対応をしなければ信用できないとは、


本当に大変な時代になったものです。



妻の帰宅を待ってから


ようやく私の朝のウォーキングが始まりました。


久しぶりに横田基地方面へ行ってみようと家を出ましたが、


やはり蒸し暑い。この暑さでは熱中症の危険があると思いつつも、


iPhoneのカメラを片手に、飛行機や草花を撮影しました。


ゆっくりと歩きながら、今朝は「朝活カメラマン」として活動しました。


5/25/2026

杉並の大学病院へ。驚きの血圧と備蓄の買い出し

 今朝は少し早起きをして、7時30分に家を出発。

杉並の大学病院まで泌尿器科の健診に行ってまいりました。

病院に着いて受付を済ませ、いつものように血圧を測ってみたのですが……


なんと結果は上が175、下が85!これには自分でもビックリしてしまいました。

日頃から気をつけているつもりですが、やはり年齢のせいもあるのでしょうか。

その後、無事に先生の診察を受けました。今後の予定は以下の通りです。

  • 7月:血液検査

  • 8月:再検査

何はともあれ、今日のところは無事に終わってホッと一息です。

帰宅後はゆっくりと食事をとり、そのまま備蓄用水の買い出しへ出かけました。

地震や災害も多い昨今、重い水は動けるうちにしっかりと準備しておくに限りますね。

今日も一日、病院通いや日用品の補充で慌ただしく過ぎていきました。

皆様もどうかお体にはお気をつけてお過ごしください。