2026年8月11日、山の日の空は曇り、少しばかりどんよりとした空気を纏っている。午前4時前、横田基地を飛び立つ飛行機の離陸音でふと目を覚ました。この街では日常の音だが、まだ暗い部屋に響くその震えは、時に心の奥底にある不安を揺り起こす。
朝のルーティーンを終え、血圧を測定する。昨日に比べて今日は血圧が高い数字を示しており、モニターを見つめながら首を傾げた。原因は分からないが、早起きが影響しているのだろうか。数字という大人の理屈の前に、少しだけ心がざわつく。
朝活を終えて家に帰っても、相棒であるレークランドテリアさんは静かに眠っていた。迷走台風が逆走しており、涼しいからよく眠れるのかもしれない。明日は一日中、台風の影響で雨が降るという予報だ。
今日という日を、私は一日の大半を二階の部屋にこもってAIの勉強に費やした。静かな部屋の中で時折、一階にいる小さな家族の息遣いに耳を澄ます。
ワンちゃんの具合が悪いので、来週病院の予約をとることにした。体重は4.3kgと、毎日1gずつゆっくりと減ってきている。たった1g。しかし、その僅かな減少が彼女の命の輪郭を少しずつ削り取っているようで、どうしようもなく胸が締め付けられる。心配だが、素人考えで慌てるより来週の先生の話を静かに聞こうと心に決めた。
教室の片隅で膝を抱える子どもたちが誰にも気づかれないSOSを発しているように、言葉を持たない犬たちもまた、その小さな体で懸命に何かを訴えようとしている。きみは今、その沈黙の中でどんな痛みをこらえ、どんな夢を見ているのだろう。暗闇に浮かぶ小さな星の瞬きを、ただ見守ることしかできない自分の無力さを噛み締めながら、今日はこれまでと日記を閉じた。