6/14/2026

ギーコギーコとあずきアイス、そして空っぽの駐機場

昨日の寝坊を深く反省した私は、今朝、なんと午前3時半にパッチリと目が覚めてしまった。ここで二度寝の誘惑に負ければ昨日の二の舞だと、老体に鞭打ってベッドから這い出す。まずは日課の深呼吸、そして血圧測定だ。上が143、下が88、心拍数は69。少しばかり数値が下がっていて、ホッと胸をなでおろす。

午前4時半、カメラを片手にいつもの朝活へ出撃。目指すは基地の北側、18側エンドだ。東の空には、雲の隙間から大きな真っ赤な太陽が顔を覗かせている。空気にまとわりつくようなこの蒸し暑さ、こりゃまた夕立が来るかもしれないなと、誰も聞いていない独り言をつぶやきながら歩を進める。

到着してファインダー越しに駐機場を覗いてみたが、機影が全くない。遠くに空中給油機らしき姿が霞んで見える程度だ。イランとの話し合がうまくいって、基地にいた輸送機たちも母国へ帰ったのだろうかと、一人勝手に国際情勢に思いを馳せて納得する。

ふと横を見ると、駐機場そばの格納庫がほぼ完成していた。夏場に移転してくると町内のお知らせにあったが、あれは無人機用のものなのだろう。

蒸し暑い中をトコトコと帰宅し、二階の部屋でパソコンに向かってブログを書き始めた矢先のこと。窓の外から「ギーコ、ギーコ」と妙に怪しげでうるさい音が響いてきた。カーテンを開けて見下ろすと、うちのばあさんが手押しの芝刈り機と格闘しているではないか。そのあまりにおぼつかない手つきを見ていられず、私は眠い目をこすりながら一階へ降り、物置から電動芝刈り機を引っ張り出した。

結局、1時間かけて伸びきった芝を綺麗に刈り上げる羽目になった。汗だくになって作業を終え、ご褒美に冷たいあずきアイスを頬張る。美味い。そして再び二階の部屋へ。空は雲が多く、薄日が差す程度。月末からは憂鬱な歯科医院通いが控えているというのに、また梅雨の雨が降るのだろうか。まったく、早く梅雨明けしてほしいものである。




Deeply regretting yesterday's oversleeping, I found myself wide awake at exactly 3:30 a.m. this morning. Knowing that giving in to the temptation of going back to sleep would just be a repeat of yesterday's mistake, I pushed my aging body and dragged myself out of bed. First up was my daily routine: deep breathing, followed by a blood pressure check. Systolic 143, diastolic 88, and a heart rate of 69. The numbers had dropped slightly, and I breathed a sigh of relief.

At 4:30 a.m., camera in hand, I headed out for my usual morning photo walk. My destination was the north side of the base, the Runway 18 end. In the eastern sky, a large, deep-red sun was peeking through the gaps in the clouds. Feeling the heavy, clinging humidity in the air, I muttered a soliloquy that no one was listening to: "Looks like we might get an evening shower again."

Upon arriving, I looked through my viewfinder at the parking apron, but there was absolutely no sign of any aircraft. All I could see was what looked like an aerial refueling tanker hazy in the distance. I convinced myself with my own amateur geopolitical analysis, wondering if the talks with Iran had gone well and the transport planes stationed here had already returned to their home countries.

Glancing to the side, I noticed that the hangar near the apron was almost complete. The neighborhood association bulletin mentioned a relocation happening during the summer, so I assume that facility will be for drones.

After trudging back home in the sweltering heat, I sat down at my computer in my second-floor room and started writing my blog. Just then, a strange, loud, and squeaky "screech, screech" sound echoed from outside my window. I opened the curtains and looked down, only to find my wife struggling with a manual push lawnmower. I couldn't bear to watch her unsteady handling, so, rubbing my sleepy eyes, I went down to the first floor and pulled the electric lawnmower out of the shed.

In the end, I was stuck spending an hour neatly mowing the overgrown lawn. Covered in sweat, I finished the job and treated myself to a cold azuki bean ice pop as a reward. Delicious. Then, it was back to my room on the second floor. The sky was mostly cloudy with only faint rays of sunlight breaking through. I have a depressing series of dentist appointments coming up starting at the end of the month, and I wonder if the rainy season downpours will hit again then. Seriously, I just want this rainy season to be over already.



6/13/2026

二度寝の誘惑と、遅すぎる朝活

 


午前4時15分。ふと目が覚めた。

「おお、今日は寝坊したな」などと独り言をつぶやく。いつもの朝活出発は4時30分。

これでは準備が間に合わない。……というのは、立派な言い訳である。

単なる怠け癖に負け、私はそのままぬくぬくと二度寝の海へとダイブしてしまった。


再び目を開けたのは5時を回った頃。

「しまった!」と慌てて起き上がり、トイレへ駆け込む。

コップ一杯の水を飲み、大きく深呼吸を3回。心を落ち着けてから、

いざ血圧計との対決である。 結果は上151、下82、心拍数72。

昨日よりは少し下がったが、それでもまだ高い。

決して裕福ではない年金貧乏生活だが、心だけは豊かに保ちたいと思っているのに

血圧の数値までこんなに豊かにならなくてもいいだろう、と苦笑いする。


朝のルーティーンを終え、2階に上がってPCに向かう。

色々なことを考え、文章を書くことで「ボケまい」と頑張るのが私の日課だ

 結局、本日の「朝活」に出発したのは9時過ぎ。もはや朝活と呼べるのか怪しい時間だが、

気にしないことにする。今日の相棒、Canon EOS R50Vを首から提げ、

買い物がてら川沿いの道を歩き始めた。


春の華やかな花々はすっかり咲き終えてしまったが、

川沿いにたくましく咲く雑草の花には、忙しそうに飛び回るミツバチの姿があった。

そんな小さな命の営みをファインダー越しに切り取るのが、たまらなく楽しいのだ。 

1時間弱で約3キロを歩き、買い物も完了。

薄曇りの空の下は湿度が高く、ひどく蒸し暑い。

家に帰れば、妻(婆さん)と老犬のレークランドテリアが待っている

冷たいお茶でも飲んで、またSNSで皆さんの投稿を楽しむとしよう。

6/12/2026

横田基地から南へ向かう翼と、ポケットのあんぱん

 血圧計の液晶が、無機質に156と99という数字を弾き出した。

思わずため息が漏れる。このまま朝活の途中で、

心筋梗塞か何かでポックリ逝ってしまうのではないか。

そんな死への不安が頭をよぎるのも、七十代という老いぼれた年齢のせいだろう。

 だが、こんな数値を気にして布団に丸まっていては、本当に心が老け込んでしまう。

私は昨日、眼科の帰りに買ったあんぱんとチョコレートを一つポケットに忍ばせ、

重い腰を上げた。

まだ寝息を立てている妻と、老犬のえちゃんの頭を心の中で静かに撫でてから、

愛機のカメラをぶら下げて玄関を出る。

 梅雨の長雨のせいで川はすっかり濁ってしまい、

清流を愛するカワセミさんの姿は最近見かけない。

里山の小道もぬかるんでいて、先日もつるりと滑って転びそうになったばかりだ。

そんなわけで、最近の散歩コースはもっぱら横田基地の北側へと固まりつつある。

ビュンビュンと車が行き交う幹線道路を渡るのはひどく億劫だが、

これもボケずに生きるための日課である。 

 フェンス越しに駐機場を覗き込むと、


C40Aが1機、チャーター機に、KC135とRC135が羽を休めていた。

その横を通り過ぎようとした時、空気を震わせるような轟音が響き渡った。

基地から飛び立ったC17輸送機が、灰色の空を切り裂くように舞い上がっていく。 

 「気をつけてな」 南の空へと向かっていく巨大な翼を見上げながら、私は小さく呟いた。

あちこちガタがきている私の体も、こうしてまだ歩けるうちは、

あの飛行機のように前を向いて進めるかもしれない。 

 少しずつ太陽が顔を出し、じわじわと夏の暑さが首筋を撫でる。

ポケットのあんぱんを思い出しながら歩いた、

六キロ、一時間強の散歩道。今日も私は、生きている。 



6/09/2026

山鳴りの彼方へ、瑠璃色を求めて

 夜明け前の山道は、いつも少しだけ冷たくて、ほんのりと土の匂いがする。東京の喧騒から逃れて六年、この冷たさにもずいぶん慣れた。愛車のハンドルを握り、ヘッドライトが切り裂く闇の奥をじっと見つめる。時には遠くへ一人旅。今日の目的は、昔出会ったあの鮮やかな瑠璃色に、もう一度会うことだ。

高速道路を降り、車幅ぎりぎりの林道へ入ると、サスペンションが悲鳴を上げた。年金暮らしの身には少し厳しいガタガタ道だが、これもまた「探鳥」の儀式のようなものだ。目的地に着いた頃、ようやく空の白らみが木々のシルエットを浮かび上がらせ始めた。

カメラを肩に食い込ませ、息を殺して山へ入る。最近、ニュースを騒がせている熊の影が頭をよぎり、少しだけ背筋が寒くなるが、足は止まらない。老体に鞭打って斜面を登る。聞こえるのは、自分の荒い息遣いと、風が葉を揺らす音だけ。


どれくらい歩いただろう。ふと、木立の向こうで澄んだ声が響いた。チーリー、チーリー。

立ち止まり、息を潜める。視線の先、若葉の緑に縁取られた枝に、一筋の瑠璃色が止まっていた。オオルリだ。昔見た時と同じ、ハッとするほど美しい青。慌てて三脚を立て、ファインダーを覗き込む。震える指でシャッターを切った。カシャッという音が、静かな山に吸い込まれていく。


モニターに映し出されたその姿を確認し、小さく息を吐いた。これだけ撮れれば、もう十分だ。ファインダー越しに、ただ懸命に生きる小さな命と対峙する。この瞬間のために、私は重い機材を担いで山を歩いているのだ。

帰りの下り坂は、心なしか足取りが軽い。一般道へ降り、道の駅に立ち寄る。妻へのお土産に、地元の野菜と小さな饅頭を買った。レークランドテリアの愛犬は、饅頭の匂いを嗅ぎつけて尻尾を振るだろうか。

帰路の車内、スピーカーから流れる古い曲を聴きながら、今日の瑠璃色を思い出す。人生の夕暮れ時に、こうしてまた一つ、美しい記憶をカメラと心に刻むことができた。「お疲れさん、俺」。誰に言うでもなく呟いた言葉は、エンジン音に掻き消された。




"The mountain path before dawn is always a little cold, carrying a faint scent of the earth. Six years have passed since I escaped the hustle and bustle of Tokyo, and I've grown quite accustomed to this chill."
 
"Gripping the steering wheel of my beloved car, I stare intently into the depths of the darkness torn apart by the headlights. Sometimes, a solitary journey far away. Today's goal is to meet again that brilliant lapis lazuli color I encountered long ago."

"Getting off the highway and entering a narrow forest road just wide enough for the car, the suspension let out a scream. The bumpy road is a bit harsh for someone living on a pension, but this is also like a ritual for 'birdwatching'."

"By the time I reached the destination, the dawn sky finally began to highlight the silhouettes of the trees."

"With the camera strap cutting into my shoulder, I hold my breath and enter the mountain. The shadow of the bears that have been making the news lately crosses my mind, sending a slight shiver down my spine, but my feet don't stop."

"I whip my old body and climb the slope. All I can hear is my own heavy breathing and the sound of the wind rustling the leaves."
"How long have I walked? Suddenly, a clear voice echoed beyond the grove. Chee-ree, chee-ree."

"I stop and hold my breath. Ahead of my gaze, on a branch framed by the green of young leaves, perched a streak of lapis lazuli. The Blue-and-white Flycatcher. The same breathtakingly beautiful blue as when I saw it long ago."

"In a panic, I set up the tripod and look through the viewfinder. I released the shutter with trembling fingers. The clicking sound was absorbed into the quiet mountain."

"I checked the figure displayed on the monitor and let out a small breath. This is enough for me. Through the viewfinder, I face a small life living desperately."

"For this moment, I carry heavy equipment and walk in the mountains."
  
 "The steps down the mountain on the way back feel somewhat lighter. I get down to the public road and stop by a roadside station. I bought local vegetables and small steamed buns as a souvenir for my wife."
  
"I wonder if our beloved Lakeland Terrier will wag his tail catching the scent of the steamed buns."

"In the car on the way home, listening to an old popular song on the radio, I remember today's lapis lazuli."  
  
"In the twilight of my life, I was able to engrave another beautiful memory in my camera and my heart."

"'Good job, me.' The words I muttered to no one in particular were drowned out by the sound of the engine."




6/08/2026

レークランドテリアと私の、朝のルーティーン

雨の朝。こんな日は朝活のウォーキングもカメラの出番もなく、当然SNSやブログに上げる写真もない。「ネタがないぞ」とぼやきつつ、高齢者の朝はそれでも無情に早く始まる。

きっちり午前4時に目を覚まし、とりあえず書斎のPCで予定を確認する。年金貧乏の身に大したイベントなどあるはずもないのだが、画面を眺めてスケジュールを確認するフリをするだけでも「ボケ防止」の立派なルーティーンだ。

6時半になると、体にしみついたラジオ体操の時間がやってくる。会社員時代からの名残で、一時期はサボっていたものの、病気入院後の15年ほど前に一念発起して再開した。今ではこれがないと、どうにも体のポンコツ具合が悪化する気がして、1日たりとも欠かせない。

7時に朝食を済ませ、1回目の薬を渋々飲み込んでトイレへ。そしてここからが、我が家の愛犬、年老いたレークランドテリアへの手厚い奉仕の時間である。


まずはオーラルケア。老眼に鞭打って歯石を取り、右、左と順に歯を磨き上げる。続いてアイケア。先日、結膜炎なのか右目がふさがるほど腫れ上がった時は婆さんと大慌てしたが、今では毎朝の目やに取りと点眼が欠かせない日課となった。右目、そして左目。これでようやく、私とワンちゃんの朝の儀式が終わる。


ちなみに私の2回目の薬は、初回からきっちり2時間後と決められているため、9時半前後のお楽しみ(?)として待機中だ。今日は雨で私も出かける用事がないため、いつも以上に老犬の健康チェックに念を入れてしまった。我ながらすっかり犬の下僕である。

ふと二階の窓から外を眺めると、田舎町の空が少しずつ明るくなってきた。雨音が止み、雲間から光が覗きそうな気配がある。

「おっ、晴れてきたな」

日が差せば、また愛車に乗ってふらりと見知らぬ街へ出かけたくなる。私の老後の毎日は、どうやら空模様と犬の機嫌、そして薬の時間に支配されているくらいが丁度いいらしい。